2020年JCGAマスター技術研修会を、10月初旬の湘南エリアで実施。

JCGAマスター技術研修会@湘南

JCGAは、サイクリングガイドの普及や育成に寄与するサイクリング関連事業者である会員を「マスター」として認定し、JCGA講習会の主催者および主任検定員として任命する制度をとっています。他方、サイクリングガイドの世界そのものがまだまだ黎明期にあり、サイクリングツアーや講習会などを実施するたびに法解釈、地域差、会員独自のメソッドなどについて新たな気づきがありますので、定期的にそれらのノウハウをマスターなどの主要メンバーで共有し、新たな技術体系や概念に結びつける機会が必要となります。それがJCGAマスター技術研修会(※以下、技術研修会)です。

昨年までは、自転車業界で活躍する多忙なメンバーに少し余裕ができるシーズンオフに技術研修会を開催していましたが、コロナ禍の今年は、ツアー等の業務が活況ではないこと、そしてJCGAサイクリングガイド講習テキストがこの夏に刷新されたことから、11〜12月に開催されるJCA検定講習会の前に実施いたしました。

今回の会場は、JCGA技術委員会の中心でありJCGA理事でもある田代恭崇ガイドマスターが経営する「リンケージサイクリング」のクラブハウス。もちろん、少人数にメンバーを絞り、座学のときはクラブハウスの窓や出入口を全開放するなど、充分な感染対策を講じて実施しています。


少人数かつすべての出入口を常時開放して感染対策。

参加した5名は、青森、東京、神奈川、滋賀、沖縄と、全国各地から集結。趣旨としてはお堅い講習会になるのですが、10月初旬の平日に金木犀の香る秋晴れの湘南を走るというサザン世代には垂涎のサイクリング環境ですので、笑顔を抑えきれない和やかな雰囲気の中で最新の技術体系を確認することができました。


片瀬西浜から相模湾。烏帽子岩が遠くに見える。


江ノ電の踏切だとむしろ停まるのが嬉しい。

JCGAは今後、主要メンバーのみならず、検定講習を経てJCGA会員となったメンバーについても、こうした技術研修会を実施し、技術の維持および更新をしてまいります。JCGAサイクリングガイドの皆様は当ホームページの講習情報を定期的にご確認ください。


チューブ交換の手順も“プロ”の視点で再確認。

なお、今回ガイドエリートとして参加した2名について、サイクリングガイド業務実績等も含めて総合評価した結果、ガイドマスターに昇格させることといたしましたので、この場を借りて報告いたします。


花田一男(ハナダカズオ)


井上寿(イノウエヒサシ)