2023年6-7月、「JCGAベーシック」を目指す4日間の基礎検定講習会を開催。

「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック」を目指す「基礎検定講習会」を開催。

「基礎検定講習会」は、延べ3〜6日間の基礎講習会の最終日に「JCGA公認サイクリングガイド基礎検定」を組み込んだ講習プログラムです。発足直後に新型コロナ禍によって社会情勢が激変したため、現在は事前の自主学習と4日間のリアル講習を組み合わせることで効率的かつ効果的に実施しています。
・自主学習:JCGA公認サイクリングガイド養成テキストとオンライン講義(限定公開YouTube)
・リアル講習:連続2日間(平日または土日)の講習 x 2回 = 4日間

本講習は、サイクリングガイドの実務に必要な基本事項として、交通法規、走行技術、公道での引率技術、お客様への重要事項説明、自転車の走行前点検、確実なタイヤチューブ交換法などについて、ひと通り学ぶことができます。そして、4日間の最終日に設定される基礎検定で認定基準に達した受講者は「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック」として認定されます。

多忙な社会人が取り組むにはやや負荷の大きいカリキュラムとなりますが、協会発足当初には5日間以上の講習を要していた非常に広範なサイクリングガイド技術と知識を過不足なく理解いただき、最低限の対応力を体得いただくには、やはり相応の時間が不可欠です。事前のオンライン自主学習によってリアル講習現場での座学講習時間をミニマムに抑え、出来る限り多くの時間を集団引率の実走講習に充てることで、学習効率と達成度を高めつつ、受講コストの負担軽減にも配慮しています。

また、本講習の会場となる「湘南・江ノ島エリア」は、日本を代表する観光地として国内外のサイクリストが多数訪れるリアルなツアー現場であり、平日・休日を問わずクルマも歩行者も多いため引率走行の難易度では国内最高レベルです。この地で鍛えられることによって、国内はもちろん、海外でも通用するほどに高い引率技術と、サイクリングガイドとしての理念を、より深く習得いただけると考えています。


■交通量の多い「信号機のない交差点」での右折。刻一刻と変わる状況への対応力が必要。

コロナ禍の収束に伴ってサイクルツーリズムにも再拡大の兆しが見えており、今年こそ日本のスポーツサイクルシーンを底上げする好機です。また、地域のサイクリングガイドとして活躍されたい方はもちろん、ショップライドやクラブライドを引率されている方が自らの技術を客観的に確認するという意味でも有益です。ぜひこの機会に自己投資いただき、「サイクリング引率」という難しい技術の習得にチャレンジいただければと思います。

「JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会(2023初夏)神奈川湘南」実施概要

(1) 開催日程と申込期日

・平日日程:第1会期 6/20(火)-21(水)、第2会期 7/11(火)-12(水)  申込〆切=5/15(月)
・週末日程:第1会期 6/24(土)-25(日)、第2会期 7/15(土)-16(日)  申込〆切=5/15(月)

※募集を締め切りました。

※受講申込者が最低催行人数に達するまでは受講手続きを開始いたしません。事前学習テキストの送付とオンライン動画アドレスの支給は受講申込完了後となりますので、事前学習期間を長く確保いただくため、早めのご検討とお申込みをお願いします。

(2) 講習会場およびルート:神奈川県藤沢市内 ※詳細は参加者のみに開示。

(3) 主催:一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA)

(4) 運営協力:リンケージサイクリング株式会社

(5) 受講費用:総額121,000円 または 99,000円
<内訳>
・講習受講料(4日分) ¥88,000 ※検定受験者も追加不要。
・教材費 ¥ 5,500 ※「JCGAガイド養成テキスト」を事前に自宅等に郵送
・JCGA年会費 ¥ 5,500(2024年3月31日までの2023年度分)
・JCGA一般会員入会金 ¥22,000 ※JCGA基礎検定受験希望者

(6) 受講定員:各4〜8名 ※申込み先着順ではなく受講要件に適うと確認できた申込者を優先。

(7) 申込方法:
規定の「JCGA入会/講習受講申込書:湘南(23夏)」に必要事項をご記入の上、以下のJCGA講習受付アドレス宛にメール添付でお申し込みください。

[JCGA入会/講習受講申込書:湘南(23夏)]はコチラをクリックしてダウンロード

・申込メール送信先のアドレス= jcga-school(AT)cycling-guide.or.jp ※(AT)を@に打ち替え。

・申込メールに記載いただく共通タイトル:
「検定講習:湘南2023初夏〇(平日or週末)日程・〇〇〇〇(※氏名)」としてください。

※申込書は「EXCEL」書式です。全3シートのうち、「1,申込JCGA」 と 「2,事前確認承諾書」についてご記入いただきメールでお送りください。
※手書き用にPDFをご希望の方はメールでご請求ください。

(8) 参加手続き:催行が確定次第、受講要件が確認できた申込者から順次、費用入金等の諸手続きを連絡します。

(9) 講習会の流れ

・事前の自主学習:
受講手続き完了後、まずは自主学習のためにテキストとオンライン動画アドレスを提供します。第1会期までにテキスト全ページとオンライン動画すべてについて理解いただき、「ブリーフィング」や「ハンドサイン」、「走行前点検」、「チューブ交換」などの実技については、動画を複数回視聴いただき、実際に練習いただく必要があります。
※リアル講習は、これらの内容をひと通り理解できている前提で実技主体に実施されますので、自主学習の不足による不利益について主催者は一切関知いたしません。なお、自主学習中に生じた疑問点については、メールまたは講習の場でご確認ください。


<参考動画:オンライン自主学習用> 「第2版)まずは後輪のチューブ交換を完璧に身につける〜後輪をフレームから外す」

・第1会期(2日間):
交通法規、走行技術、公道での引率技術、自転車メンテナンスなど、ガイド業務に必要な基礎技術をひと通り確認いただき、受講者が自らの技術レベルを講師や他の受講者と共に客観視いただくことで、第2会期までの自主練習期間に解決すべき課題を設定します。


■「大型国道」における後方確認やハンドサインのタイミング、状況に応じた走行位置。


■住宅地など「一方通行の狭路」では柔軟な法規解釈と「かもしれない走行」の意識が重要。


■サイクリングツアーに不可欠な「出発前ブリーフィング」の習得は実演を繰り返すのみ。


<参考動画>湘南講習の受講者による「二段階右折」先導。

・第2会期までの自主練習期間:
第1会期で得た課題に応じて、時間が許す限り自主練習いただきます。特に「自己流のクセ」に課題がある中高年の受講者は、この期間の復習の多寡が大きなポイントとなります。

・第2会期(2日間)の初日:
公道引率実習に重点。課題の達成度を講師および他の受講者と相互確認することで、サイクリングガイドに必要な技術の理解と習得への基礎固めとします。

・第2会期(2日間)の2日目:
前日の講習終了時までに、講師が「基礎検定受験に見合う走行技術と知識がある」と認めた受講者については、この日の講習中に規定の基礎検定を実施します。その他の一般受講者は前日に引き続き課題の解決に向けて実習を積み重ねます。

・講習満了時:
受講申込時に「JCGA一般会員入会(=基礎検定受験)を希望」され、講師が受験許可した受講者は、4日間の講習満了をもって「JCGA一般会員」となり、基礎検定の評価によって「JCGA登録サイクリングガイド アシスタント」または「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック」となります。なお、「JCGA一般会員」はJCGA公式WEBサイトに肖像写真入りのプロフィールが掲載されます。

一方、基礎検定未受験の受講者は4日間の講習満了をもって「JCGA賛助会員登録サイクリングガイド アシスタント」として認定され、JCGA公式WEBサイトに氏名等が掲載されます。※受講申込時に「JCGA一般会員入会(=基礎検定受験)を希望」されたものの検定未受験の受講者については、JCGA一般会員入会金を後日返金します。


<参考>JCGA公式WEBに掲載される写真入りプロフィール(一般会員アシスタント)

(10) ・リアル講習会(第1会期)のスケジュール
※ 気象状況や受講者の多寡などにより、内容と時間配分は予告なく変更します。

■ 1日目
07:45-08:15 集合・到着順に自転車点検 ※実走準備を整えて集合
08:15-08:30 オリエンテーリング
08:30-10:30 座学:交通法規の理解と応用、サイクリングガイドの技術
10:30-12:00 実技:サイクリングツアー体験(講師引率)Aコース
12:00-12:50 休憩:昼食(※実費で弁当手配予定)
13:00-14:20 実技:技術講習(合図/ハンドサイン,直進,加速,減速,片手走行,振り返り)
14:30-15:30 実技:サイクリングガイド走行-1(講師引率)AまたはBコース
15:30-16:30 実技:サイクリングガイド走行-2(受講者が交代で引率)AまたはBコース
16:30-17:30 実技:サイクリングガイド走行-3(受講者が交代で引率)AまたはBコース
17:30-18:30 実技:ブリーフィング(講師デモ後に受講者実演 ※事前学習必須)
18:30-19:30 実技:メンテナンス タイヤチューブ交換(受講者実演 ※事前学習必須)
19:30-19:45 質疑応答、諸連絡など:終了後解散

■ 2日目
07:30-07:45 集合 ※実走準備を整えて集合すること
07:50-09:00 ブリーフィング(受講者実演)
09:00-10:00 実技:サイクリングガイド走行-4(受講者が交代で引率)AまたはBコース
10:10-11:10 実技:サイクリングガイド走行-5(受講者が交代で引率)AまたはBコース
11:10-12:00 休憩:昼食(※実費で弁当手配予定)
12:00-13:00 実技:サイクリングガイド走行-6(受講者が交代で引率)AまたはBコース
13:00-14:00 実技:サイクリングガイド走行-7(受講者が交代で引率)AまたはBコース
14:00-15:00 実技:サイクリングガイド走行-8(受講者が交代で引率)AまたはBコース
15:00-15:30 休憩:軽食等
15:30-16:30 実技:サイクリングガイド走行-9(受講者が交代で引率)AまたはBコース
16:40-17:40 実技:メンテナンス タイヤチューブ交換(受講者実演 ※事前学習必須)
17:40-18:00 質疑応答、諸連絡など:終了後解散

※ トイレや補食は各自で適宜とることができます。
※ 原則的に雨天決行です。相応の防寒装備や雨具、予備のウェアやシューズなどは各自で適切に準備してください。
※ 第2会期も同様の拘束時間ですが、具体的なスケジュールについては受講者のみに開示します。

(11) 主任講師 ※予定:

・田代恭崇=JCGA理事、リンケージサイクリング代表、2004アテネ五輪ロード日本代表

(12) 受講資格および要件:以下の(a)〜(i)を概ね満たすこと

(a) 年齢:2023年4月1日時点で満18歳以上〜65歳未満

(b) JCGA会員規約に同意の上、受講申込をもってJCGA会員(一般または賛助)となり、講習会以降もJCGA登録サイクリングガイドとして活動する意思がある。

(c) 申込時に指定された個人情報の提供に同意し、登録・申込書式の記載事項に虚偽が一切ない。

(d) 誓約書への本人署名をもって記載事項すべてに同意し、契約上の責任を負う。

(e) 自動二輪または普通自動車以上の運転免許保有者であり、日常運転で常識的な道路交通感覚を身につけている。

(f) サイクリングの技術と経験 ※引率走行実習で自ら先導する受講者は本項が必須。
・一般公道で100km以上の距離を7時間程度で無理なく単独走行できる技術と経験、体力を備えている。
・5人以上での集団サイクリング経験が相当数ある。※一般公道。レースや大型のサイクリングイベント等は除外。
・自転車のタイヤチューブ交換と輪行等での組みばらし作業の経験があり、単独で完遂できる。

(g) 適切に整備されたスポーツサイクルを講習会に持参できる。:ロードバイク・クロスバイク等のオンロード向けバイクが望ましい。E-BIKE不可。前照灯/反射板/ベルなどの法定装備は必須。

(h) ヘルメット、グローブ、サイクルウェア、アイウェア(クリアレンズ等・眼鏡可)、飲料ボトル、専用レインウェア等、サイクリングガイドにふさわしい装備一式を持参できる。

(i) パンク修理や応急整備に対応できる工具一式。

※なお、(g)(h)(i)については、リンケージサイクリングのレンタル利用も可能(有料・※事前に電話相談の上でご予約ください)

(13) JCGAサイクリングガイド基礎検定について
・基礎検定を受験できるのは、検定前日までに講師が受験を許可した参加者のみです。また検定当日でも、検定受験に相応しくない状況にあると講師が判断した場合は、受験許可を取り消します。
・事前連絡なく遅刻した者については、当該試験への途中参加を認めません。
・引率走行試験中に規定の中止事項(コース逸脱、被引率者ロストなど)が生じた場合、原則的にはその時点で試験終了を宣言し、検定員の引率によって発着点に帰ります。
・認定基準に達した試験については、その後1年間の再受験を免除します。例:筆記試験の二項目共に90%以上を達成しながら引率走行試験が基準以下だった場合、1年以内の再受験であれば筆記試験は免除され、引率走行試験のみとなります。

<参考>「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック」の認定基準
(1) 引率に必要な交通法規筆記試験:得点率=90%以上
(2) 引率走行実務に関する基礎知識筆記試験:得点率=90%以上
(3) 引率走行試験:得点率=70%以上
(4) 適正評価:A・B・C 評価中のA(技術、受講態度、言動等から総合的に判断)


「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック」認定登録者は、写真のJCGAオフィシャルポロジャージが支給され、着用が認められます。

以上です。